番外編4.ensemble square
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・鬼龍紅朗
衣装室。
静かに針を動かしていたふと紅朗は思った。
最近、智に会ってない。
自分は学院を卒業したのもあるが、それでもESでは時々会っていた。
なのに最近、会っていない。
啓人に聞くと智は夏休み前から資料室の整理をしているらしい。
ESに来れば真っ直ぐ資料室に向かう。
そこに行けば会える。
が、同じことを考える輩は多く、早々にあんずの雷が落ちた。
『大事なんだから邪魔しないで!』
そんな大声がフロアに響いた。
一足遅かった。
肩を落としながら来た道を引き返した。
数日後。
「紅朗先輩」
「!」
声がした。
ずっと聞きたかった声。
声のした方を向くと智がいた。
「智」
智は笑顔で紅朗に駆け寄るとギュッと抱き付いてきた。
「本物だぁ~」
(少し背が伸びたか?)
いやそろよりも
「本物?」
「!・・・えっと、あの」
ここ最近、渉が声帯模写で紅朗の声を出し、智は何度もひっかかっていた。
「なにしてんだ、あいつ」
呆れながら、智の頭を撫でると智は笑みを深めた。
丁度お昼時だったので一緒に昼食をとった。
そこで沢山話をした。
紅朗は次のライブのこと。
智は資料室の整理が終わり、プロデューサーの仕事に戻ること。
周りは紅朗と智が仕事の話ばかりするので紅月の次のライブは智がプロデュースすると思った。
fin.