番外編4.ensemble square
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・桜河こはく
斑に用事があったこはくがニューディの事務所にいくと、司が誰かと言い争っていた。
(なんや?)
司と向き合っていたのは長い黒髪の小柄な少女。
智、夢ノ咲学院のプロデュース科の生徒だ。
司と同じ2年生。
「智は無用心過ぎます!」
「だからってあんなことしないでよ!」
(なんや?)
周りは止めもせず、ただ呆れたように2人を見ていた。
「今度は何?」
「智、先方の男に食事に誘われたんだって」
凛月と泉の会話が聞こえた。
何でも智が男性にしつこく迫られていたらしい。
それをたまたま見かけた司が
『智と打ち合わせがあるので』
と言って助けた。
その時、司は智を抱きよせ、そのままエレベーターに乗った。
「あらあら、司ちゃんったら大胆!」
嵐が言う。
エレベーターが着き、扉が開いた瞬間、
『お姉さまならもっと華麗にかわしてますよ』
『あんず先輩みたいに突っぱねられなくてすみませんね』
コングがカーンと鳴った。
一通り言い合いをして智は事務所を出て行った。(智の圧勝)
打ち合わせは嘘だったらしい。
「・・・・・・・・はぁ」
司はため息をついた。
先程とは売って変わって落ち込んでいた。
「智に可愛くないと言ってしまいました」
本当はとても可愛いのに・・・。
そう聞こえた気がした。
「坊はあの娘が好きなん?」
口にした瞬間、泉、凛月、嵐がこはくの方を向いた。
「絶対本人には言わないでよぉ」
「これ以上ライバル増やさないで」
「知らない方が幸せよ」
眼で訴えられた。
fin.