基本的には主人公の名前のみを変換します。
俺かて «白石夢»
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隣の鈴。よぉ寝てるわ。
起きひんかなあ。あかん全然起きひん。
「おーい鈴ー。もう次の授業始まってまうでー」
とんとんと背を叩いても、栗色のショートカットを揺らすだけで起きる気配がない。
「あっかんなあ、」
鈴とは、小さい頃からの付き合いで、俺がテニススクール通い始めた真似してテニスし始めたり、長かった髪ばっさり切って、今もショートカットやったり。と、中々行動派な女の子だ。
ショートになってからは持ち前の運動神経と中性的な顔立ちで、男女とか呼ばれとるのが俺的には気に食わん。
髪の毛伸ばしたらいいのに。
さらりと髪を撫でるといい香りがした。
どきりと心臓がはねる。こんなことぐらいで、ちょろいな俺。
「蔵ノ介…」
うっすらと目を開けた鈴を優しく諭す。
「ほら、授業始まんで。」
「嫌やや起きたない、もっと蔵ノ介に撫でて欲しい…」
世の中にこんな可愛い子おる?
学校ちゃうかったら襲ってもうてるわ。
「こら、わがまま言わんと起きて。」
「ケチ。」
「関西人やからケチで結構。」
「中学上がってから、全然蔵ノ介と一緒に居れてない。寂しい。」
しょぼくれた子猫みたいな姿に、心が掴まれた。
俺かて、一緒にいたいわ。鈴だけちゃうで。
そんな事言うたら、困るやろ?
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