アナタを求める
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「遅かったじゃねーか」
やっとカジノの事務室から出てきた紗桜に、俺は駆け寄った。
「うん、まーね」
何やら彼女の様子がおかしい。
いつもクールなはずなのに、目には動揺の色が映っている。
なんだか早歩きでカジノを出て行く紗桜。
俺は慌ててその後を追った。
「おい、どうしたんだよ。なんでそんな不機嫌なんだ?」
「私が、不機嫌?」
「眉間の皺、すごいぞ」
俺の指摘に紗桜はプイッと顔をそらし、更に早足で歩き始めた。
なんか俺、気に障ること言ったかな?
「あのさ、悪いこと言ったなら謝るからさ。機嫌なおしてくれよ」
「カイジが悪いのよ!」
公園に来た時、いきなり彼女は振り返って俺を怒った。
訳が分からず固まってしまう。