チェンジ!



普段、こんなに平和だったろうか。

のんびりと過ごした結果気付けば夜で、ルーティは夕食と風呂を済ませた後、自室に戻って自分のベッドに寝転んでいた。

「トランプでもするか? ルーティ」

フォックスが向かい側のベッドの縁に腰掛けて訊ねてはみるが、何だか心此処にあらずといった感じで反応はなく。

ちなみに、ウルフは既に任務から戻ってきている。此方に現れないということは、ファルコと一緒なのだろう。

「……、ルーティ?」

不意に体を起こしたルーティが、ベッドから下りてはタンスの引き出しから何かを取り出して。フォックスが声をかけるも、ルーティはさっさと扉の前へ。

呼び止める間もなく、部屋を飛び出すルーティ。こんな夜にそんな物を持ってどうするのか……フォックスは小首を傾げた。

――それでも何となく分かる。ルーティ、やっぱりお前は……ウルフと……
 
 
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