チェンジ!
「僕だけが悪いみたいに言わないでよ! いっつも手荒な運転するくせに!」
「言いたいことあるなら修理代を払ってから言ってもらおうか。……電気鼠」
どう言おうが見下すような姿勢で返すウルフにルーティももう我慢の限界で、ルーティは怒りに拳を震わせた後、
「……っ、チェンジ」
ぽつり。そしてもう一度、大きな声で、
「チェンジ!」
――当然、その場は静まり返る。
「何となく察したのですが、それって」
ドンキーと共に現場に訪れていたリンク、腕を組みながら困った様子で、
「パートナーを……ってことですか?」
「そういうことっ」
当たり前のように答えるルーティだが……これは大変なことになってしまった。
本来、パートナーの変更は片方が殉職でもしない限り許されていない。何より、そういった手続きが一番面倒なのだ。
「異論は認めないからねっ」
「ああ。歓迎してやる」
――それなのに、この二人ときたら。