チェンジ!



どうしてこういう態度をとってしまうのだろう。ルーティは小さく息を吐き出す。

「俺様の勝手だろ」

煙草の煙を吐き出し、ウルフは相変わらず冷たく返す。最もそれ以上の話題もなく、双方暫くの間黙り込んでしまい。

「……修理に出す」

ぽつり、とウルフが呟いた。ルーティははっとして、明日も任務が控えているのに、と目を丸くしてウルフを見つめる。

「明日の任務は狐のアーウィンを借りる。……こっちと性能は劣るがな」

ウルフは煙草を吸い終わったのか、吸い殻を足下に捨てては踏み付けて。

背中を向け、すたすたと歩き出すウルフと手に持った折り紙や糊を交互に見つめ、それからルーティはウルフの元へ駆け出す。

「待っ、……ウルフ!」

思わず、ウルフの腕を掴んでしまった。

立ち止まり、振り返るウルフとまともに目を合わせられず、ルーティは目を逸らす。
 
 
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