チェンジ!
これで直せないにしても、応急処置くらいにはなるだろう。明日早朝の任務でも空を飛ばなくてはならないし、この傷がいつまでも目立っていては格好悪い。
……任務、か。明日にはどうなってるのだろう。僕は明日、誰と居るのだろう。
「張りぼてか」
「ひえっ!?」
傷付いたウルフェンのウィングの前で折り紙に糊を付けようとしたところ、後ろから唐突に何者かに声をかけられて。
ルーティは思わず飛び上がり、折り紙と糊を後ろに隠しつつ振り返る。
「そいつは玩具じゃねーんだぞ」
「あ……」
そこにいたのはウルフだった。
ファルコは煙が苦手なのだろうか……ウルフは煙草を吹かせていた。元々仲も良くなかったのだから、追い出されたのかもしれない。ルーティはそっぽを向いて、
「なっ何……また、ウルフェンの心配?」