チェンジ!
ここはエックス邸。
数々の依頼を熟し、戦う戦士達のお陰で今日も世界は平和に時を過ごして――
「ウルフの馬鹿っ!」
突如、エックス邸に響き渡る声。
その声には誰もが驚き、庭で鬼ごっこをしていた子供達も立ち止まってしまうほど。
「僕だって一生懸命依頼を熟してたんだよ! 怪我の一つや二つするかもしれないってのに、いざ心配したかと思えば……」
ルーティは怒気を含んだ声で。
「それがウルフェンって一体どういうことなのさぁ!」
……ちなみに、二人がいる場所は玄関先。
室内にいる人間も室外にいる人間もびっくりで、何よりその声を聞いて真っ先に現場に飛んできた人物はもちろん――
「どうした! 苛められたのか!?」
フォックスである。
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