チェンジ!




ここはエックス邸。

数々の依頼を熟し、戦う戦士達のお陰で今日も世界は平和に時を過ごして――

「ウルフの馬鹿っ!」

突如、エックス邸に響き渡る声。

その声には誰もが驚き、庭で鬼ごっこをしていた子供達も立ち止まってしまうほど。

「僕だって一生懸命依頼を熟してたんだよ! 怪我の一つや二つするかもしれないってのに、いざ心配したかと思えば……」

ルーティは怒気を含んだ声で。

「それがウルフェンって一体どういうことなのさぁ!」

……ちなみに、二人がいる場所は玄関先。

室内にいる人間も室外にいる人間もびっくりで、何よりその声を聞いて真っ先に現場に飛んできた人物はもちろん――

「どうした! 苛められたのか!?」

フォックスである。
 
 
1/12ページ
スキ