誰の弟?



すると少年、くすっと笑って。

「X部隊ww」
「だからwとか付けるな!」
「じゃあ何なら付けていいんだよ」
「記号に留めろ」

全く、この少年は一体何なのか。

突っ込みどころ満載とはいえ、初対面なのにこれ以上ハリセンで叩くのも酷なのでマリオは仕方なしにハリセンを仕舞い。

「つまんね('A`)」
「え、今の何」
「記号……だね。顔文字だけど。それより兄さん、ちょっと」

ルイージはマリオの服の袖を引くと。

「彼、誰かに似てない?」

こそっと耳打ち。

「誰って……」

マリオはちらりと少年の容姿を確認。

少年は金髪で、前髪に黒のメッシュが一本だけ入っている。サングラスのようにレンズに黒みがかかったアイガードを着用していて、瞳の色は窺えない。

低身長で、和を思わせる衣服。気になるところといえば、頭に生えた黒いたれ耳。

とはいえ。
 
 
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