ルーティ危機一髪!?
……し、
しまったぁああ!?
そうだった……ロックマンがパックマンと付き合っているのは知っていたけど二人とも恋人として接する時は呼び方が変わるんだった……!
「ぁ」
口角がひくついて情けない声が漏れる。
挽回したいところだが刺さるこの視線に先程のマークの呼び方が変わったことも然り取り戻せそうもない。だからといって逃げ出したくても退路は会議室の出入り口の一つだけ。
「パックマンが狼狽えたとでも思った?」
追い討ちをかけるように不敵な笑み。
「怒らないから薄情しなよ」
かくんと小首を傾げて。
「……偽物さん」
それ絶対怒るやつぅうう!
「貴方が隊長である確率は既に十パーセントを下回っています」
冷めた口調で言うのはブルーである。
「いくら考えたところで時間の無駄じゃぞ?」
「変な気は起こさんことだ」
シラヌイとモウカが口々に言えばルーティも表情に暗く影を落とした。すぐに攻撃を下さない辺り話せば分かってくれるのかもしれない。
「……えっと」
ルーティは意を決して顔を上げた。
「実は──」