不屈の心は伊達じゃない!
第四正義部隊フォーエス部隊。
(実は)五つある正義部隊の中でも秀でて優秀と評価され数々の功績も残しているこの部隊は正直言って隙がない。いやもちろん暇があれば息抜きはしているのだろうがそんな彼らを纏め上げているその隊長が問題なのである。
「こんにちは」
決して隙を窺わせない鉄壁の要塞。
指揮を取るその人は笑顔一つで容易く退ける。
悪辣な魔の手を。
「毎度毎度よくも飽きずに来るよねえ」
エックス邸。食堂。
既に食事を終えた様子のカービィは空になった食器を置いたままルーティと話し込んでいるロックマンを頬杖を付きながら眺めた。
「好意の表れだな」
向かいのリオンはそう言って白米を口に運ぶ。
「リオンってあいつら来てる時大人しいよね」
何気なく言ったがその通りである。
普段の彼は相手が如何なる立場であれ体格差があるものであれ隙あらば隙を見せた方が悪いとばかりに尻尾をばたつかせながらハートを散らし飛び付く勢いだった。彼に常識が通用するはずもないので一部は扱いに慣れて適当にあしらっていたがそれはそれとしても興奮するド変態。
……そんな彼が。
フォーエス部隊に対しては何故か大人しい。
「ロックマン殿が居るからな」
真面目な回答が飛んできた。
「なるほどね」
「うむ」
リオンはぐっと拳を握りながら。
「やはり先輩として誠実な姿勢を見せねばな!」
「いつもそうしてください」
「その顔だけで白飯三杯はイケる……」
駄目だこいつ。
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