スキだらけですが、何か?
へっ?
「はぎゃわーッッ!?」
見れば外側から無理矢理エレベーターの扉を文字通り力付くでこじ開こうとしている青年の姿──その正体はなんとシュルクである。果たして普段研究にお熱である彼の何処にそんな力があったのやら既に後ろのマークの存在を確認出来るくらい扉を開けているのが何とも恐ろしい。
「モナドの力よ……ッ!」
そんなことに神の力を使うな!
「アルセーヌ!」
えっ、と声を洩らしたのも束の間この状況に容赦なくペルソナを発動させたジョーカーはいつもの怪盗服に身を包み振り向きざま構えた銃の銃口をシュルクに向けて睨み付ける。
「ここから離れろ!」
「嫌だッ!」
「──ミカゲ!」
シュルクの後ろからマークが呼び掛ける。
「、ミカゲだよね?」
「なんで再確認したんですかね」
「分かりづらいんだよ!」
「どっからどう見てもミカゲでしょうが!」
「……とにかく!」
マークは咳払い。
「僕たちと一緒に帰ろう!」
手を差し出す。
「じゃないと面倒なことになる──!」