スキだらけですが、何か?



……やばい。やばいやばいやばい。


このビル五階に同人ゲームショップがあるめちゃくちゃ行きたい。


仕事のついでに立ち寄れるなんて助かる。行きたいけどジョーカーまで付き合わせたくはないしどうにか彼だけに仕事を任せて自分だけ其方に足を運ぶ流れを作り出せないものか。

「ミカゲ」

管理人と話を済ませたジョーカーが振り返った。

「このビルの四階に」
「ひ、一人で」

ミカゲはどうにか言葉を絞り出す。

「行ってくれませんか」

口を閉ざして。ジョーカーはじっと見つめる。

「その、……拙者」

同人ゲームショップなんて何ヶ月行ってないか。

「お……落ち着かなくて」

ミカゲは胸に手を置いて緩く拳を握りながら。

「すみません……」


新しいPCゲームが欲しい……!


「……ミカゲ」

ジョーカーはようやく口を開いて進み出る。

「行こう」

あれ。

「へっ?」

聞こえませんでした?

「ちょちょちょ」

何でまた手を引かれてるんですかあああ!?
 
 
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