仲良くなぁれ!
どう足掻いても。明らかに。紛うことなく。
「それだぁあぁあ!?」
レッドは思わず叫んだ。
「ジラーチは一度願い事をされたらその願い事が叶うまで力の限りを尽くすんだ!」
ルーティは慌ててジラーチを見上げる。
「じ、ジラーチ!」
訴えかける。
「スピカもロックマンも仲良しだから──」
「はぁ!? 誰がこんな奴ッ!」
そんなことを言ったら。
「わぁあっ!」
見えない力に容赦なく引き寄せられたシュルクが声を上げて何かにぶつかった。空中で一回転して着地。そろそろと瞼を開けば内腿に何やら嫌な違和感を感じて視線を下ろしてみれば。
「んふ……積極的だねぇ……?」
「うわあぁあああっ!?」
なんと。あろうことかシュルクは転倒に巻き込んで仰向けに倒したダークミュウツーの顔を内腿で挟むようにして跨っていたのである。
「このままでもいいんだよぉ……?」
その一方ダークミュウツーは満更でもなさそうにシュルクの太腿に手を這わせて。
「モナドアーツ殺ッッ!」
そんな物騒なモナドアーツはありません。
「スピカ! ロックマン!」
ルーティは慌てた様子で声を上げる。
「今は我慢して仲良くするふりだけでも!」
「誰のせいでこうなったと思って──」
「お願いだから!」
それも言ってはいけない。
「きゃああっ!」
「うわー!」
「うぎゃああぁあ!?」
「この変態ッ!」
彼方此方で悲鳴が上がる。
「ああもう!」
スピカは堪え兼ねたように瞼を固く瞑ると。