ルフレちゃんは分かりたい
「あなたは──心の内側に寂しい部分を持っているわ。普段の振る舞いと態度から見抜ける人間はひと握りだと思うけれど。強気に出ているようで本当はもっと積極的に、それこそ噛みつく勢いで踏み込んでほしいと願っているはずよ」
「は、……いや、……はぁ?」
明らかにカービィがきょどっている。
「君にはかなわないね」
話を聞いていたマルスが進み出た。
「英雄王!」
「僕はどう見える?」
「攻めであってほしいです」
「なに急に頭空っぽにしてんの!?」
マルスはにっこりと笑って、
「うん。そうだね」
ルフレに背中を向ける。
「カービィ」
ひゅ、と息を吸い込む音。
「ちょっといいかな」
あーあ。
「何か余計なこと言っちゃったかしら」
「素晴らしい先見の明です!」
「やっぱりご先祖様って凄かったんだね!」
閉まる扉に疑問符を浮かべるルフレと反して嬉しそうなカンナとカムイ。
「マルスは攻めですからねえ」
「うわびっくりした」
代わる代わる。
「自分はどうでしょう」
「お前……ショック受けても知らねーぞ」
「自信があるだけのことはあるわ」
きらきらとしたオーラをバックに胸に手を置いて訊ねるリンクにルフレは短く息をつく。
「一切の隙が見られないもの」
「ということは?」
「攻め」
「正解です」
「問題形式だっけこれ?」