合宿の時間!
はたと。ロイは気付く。
「シュルクは?」
何気ない疑問を投げ掛けただけである。
「クラウドも居ないね」
「セフィロスまでついてくるからな」
おまけみたいに。
「シュルクは……その、……風邪で」
「マークが留守番させたんだよ」
苦笑いを浮かべながら何故かはぐらかそうとするマークの努力をカムイが無に帰す。
「彼は研究者だからね」
「それを言ったらマークだって軍師だろ」
「ええっと」
「シュルクが側にいたら身が入らないんだと」
クロムが言うとマークは顔を赤く染め上げた。
「──クロムッ!」
「隠すことじゃないだろう」
X部隊の剣士組は揃って疑問符。
「ああ。知らないのか」
「彼らは付き合ってるんだよ」
そしてお馴染みの。
「ええぇえええっ!?」
木霊。ちなみに朝の九時である。
「いついついつ!」
「よかったねおめでとう!」
「はしゃぎすぎですよ」
「おめでとう」
詰め寄る四人にマークはどうどうと手を挙げる。
「貴様たちッ!」
鶴の一声。
「何を騒いでいるんだ!」
「いやだって」
「君たちも」
ベレトは小さく息を吐く。
「後で根掘り葉掘り聞いてやろっと」
「目的が変わっていますよ」
「気にならないのかよ」
「落ち武者にはなりたくないので」
メタナイトの視線が痛い。
「ま。何処かで隙を見つけますよ」
「さっすが」
「こそこそ話さずにさっさと歩けッ!」