合宿の時間!



というわけで。

合同合宿をすることになりました。

「何とか間に合ったな」

アイクは荷物を肩に担ぎながら息を吐く。

「二泊三日なら荷物も少ないだろう」
「メタナイトもカービィに似てきましたね」
「好きな人に似るって言うからね」
「仕込まれてきたんじゃねーの」

今回の合同合宿の舞台となるのは前述の通りレイアーゼの外れにある小さな町の宿泊施設。施設自体は然程大きくはないが着目すべきは運動を伸び伸びと行いたいという人向けに設けられた広い運動場だろう。ご丁寧に給水所のようなものまで用意されており施設に宿泊している人間なら自由に使ってもいいのだそうだ。

「来たみたいだね」

そんな施設の入り口に彼らは居た。

「皆ー!」
「カムイは元気だね」
「お前は仕事明けだからな」

明るく元気に手を振るのはカムイ。その側には未だ眠気の抜け切らない様子で欠伸を洩らすマークと仁王立ちのクロム、そして今回の合同合宿をメタナイトに提案したベレトが立っていた。フォーエス部隊における剣使いといえば他にもルキナやルフレ、カンナ、勇者組と居るはずだがこの場に見当たらないということは残念ながら時間が合わなかったということだろう。

「待たせてしまったな」
「いや──君たちを待たせるわけにはいかないと思って早めに出ていたんだ」

そこまで言ってベレトは怪訝そうに。

「……其方は?」

メタナイトの背後。綺麗に並んだ四つのたん瘤。

「気にしないでくれ」
「本当のこと言っただけじゃん……」
「増やされますよ」
 
 
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