合宿の時間!
……強制終了。
「明日は五時だからな」
そう言って扉を閉めるメタナイト。
「絶対に寝るんだぞ」
「分かってるって」
扉をほんの少し開いて隙間から覗きながら言うのだから用心深いというか信用ないというか。
「てかメタナイトは寝ないのかよ」
「ほら。環境が変わると上手く寝付けないって」
リンクのすぐ真横を宝剣ギャラクシアが勢いよく過ぎて柱に突き刺さる。
「寝ろ」
……修繕費とかはいいんだろうか。
「あはは」
扉が閉まるとカムイは笑った。
「昔を思い出すよ」
「修学旅行?」
「城に幽閉されていたから」
懐かしそうに目を細める。
「就寝時間になってもなかなか眠らずに本を読む僕をマークス兄さんが叱ったっけ」
「他にも兄弟がいらっしゃったんですね」
「姉さんも含めると……十人になるのかな?」
多い。
「せっかくなので聞かせてください」
「寝ないのか?」
「夜はまだまだこれからだろう」
布団を被ってうつ伏せに。円陣を組みながら。
「俺にも妹はいるぞ」
「どんなゴリラだよ」
「妹は人間だが」
「そうだけどそうじゃない」
「俺には妹と姉が居るな」
「皆兄弟がいるんだね」
そう言うマルスは何処となく羨ましそう。
「てーか」
ロイはにやにやとしながら。
「いつ、シュルクと付き合ったんだよ」