これがホントのおもてなし!
「なかなか様になっていますね」
にっこりと笑ったリンクの視線の先にはマークとルフレの姿。ちなみに彼の専属に付いたのはそのどちらでもなくシュルクである。
「二人共似合っていますよね」
「はい。とても」
「私たちの国にはそういう兵種があるんです」
変わった兵種もあったものだ。
「せっかく双子なのですから入れ替えてみては」
「冗談がキツいですよリンクさん」
マークは苦笑いを浮かべる。
「ふふ。果たして俺だけの要望でしょうか」
リンクがちらりと視線を向ければ。
「モナドアーツ撃! 撃!」
ぴこんぴこん。
「過剰防衛ですよ」
全く効いてない様子のリンク。
「し、シュルク……」
「先が思いやられるわ。ねっ兄さん」
「、えっ?」
一方。
「──英雄王の神剣、確かに受け賜りました」
騎士叙任式かな?
「……お預かりします」
「お、おう」
マルスの専属に付いたのはルキナ。ただ荷物を預かるだけの話のはずなのにわざわざ片膝を付いて鞘に納めた剣を高く掲げながら受け取るのだから趣旨が違って見える。そんな様子を苦笑いを浮かべながら見守るロイの専属に付いたイレヴンは極普通に寧ろ淡々と剣を受け取ると一歩後ろへ。
「預かります」
「ん?」
鞘を渡すのを忘れていた。
「よし行くか」
自分こそ公爵家の息子なのだ。
ピコハン貰わないようにビシッと決めねーと!
「お預かりしま」
「何回預かるんだよ!」
これには流石のロイも気付いた。
「記憶は共有してるはずだろ!」
さっきはアルス、次はエイト。
「ソロが居るから俺含めて後二回です!」
「身包み剥がす気かよ!」