これがホントのおもてなし!



というわけで。僕たちX部隊一人一人に昼食を無事(?)終えるまで専属の執事またはメイドが付くことになりました。

「荷物があれば預かるわ」

ルーティの専属に付いたのはルルト。……ロックマンじゃないんだ、とも思ったが彼は執事長という設定で名簿のようなものを持って何やら黙々と書き込んでいるので違うらしい。

「荷物……」
「なさそうね」

周りを見ればどうやら主に手持ちの武器を預かってくれているらしい。一見して本格的だが考えようによっては抵抗の手段を奪っているかのように見えるのもまた乾いた笑いが出てくる。

「行きましょう」
「う、うん」


……。


「ルーティ・フォン」
「はい」
「あなたが進まないと進めないのよ」
「じ、じゃあ僕まだお腹空いてないし食事は」

ピコンっ。

「つべこべ言わずに行きなさい!」

ピコピコハンマー。よく見ると何か粗相があるとフォーエス部隊の隊員はそれを取り出して振るうことで指摘している様子。痛くはないけどいやに抜けた音なだけに何だか格好悪い。

「ひーっ!」

……ミカゲの声。

「幾らでも出てくるじゃないで御座るかぁ!」
「ふふ……その反応を待っていた……」

哀れにもリオンの専属に付いたらしい。荷物を預かっているようだが説明に困るような大人向けのあれやそればかり出てくるのがなんというか。

「有事の際はそれでお仕置きしてください!」
「絶対に嫌で御座るうう!」

なんかごめん!
 
 
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