これがホントのおもてなし!
……有識者?
リュカが現在座っている席にはトゥーンとディディーとピチカとネスとピット、そして……
「ミカゲ殿。これは何の魚なんだ?」
「ミガルーサで御座……ります」
リオン!?
──えっと、……ポワソンは左手にフォーク、右手にフィッシュスプーンを持ってフィッシュスプーンでひと口大にカット……フォークの背に切り身とソースを乗せて食べてください……
「こ、こう……?」
ピットは半信半疑のまま口に運ぶ。
「……出来るじゃねえか」
「え、ええ?」
専属のブラピは詰まらなそうに鼻を鳴らして。
「な……なんで知ってるんだろ……」
「あいつ心の中が読めるし」
「そういうことじゃね?」
彼が貴族だという話は聞いたことがない。
──その……知識に関しては専属の執事役の人の心の声がだだ漏れみたいです……
専属の執事役の人。
「あ」
ミカゲ──オタクだからか!
──ひっくり返して食べるのはマナー違反なので気を付けてください……
渡りに船とはこのこと。──これなら!