報連相は大切に
まさかこんな空気で何の話ですか? なんて言えるはずもなく。だって妹のルフレはともかくロックが怒るなんて相当だし……普通なら誰だってパニックに陥るところだがそこは流石の天才軍師の肩書きを欲しいままにしてきた男。まずは冷静に周囲の顔色を窺ってみる。
「意外だよね」
「ハル君っ」
ぽつりと零せばトレーナーが人差し指を立てた。
「……隠すことじゃないと思ったけど」
「色々あるんだよ」
カムイはちらりと見てフォローする。
「くだらねえな」
つんとした態度でブラピ。
……この空気の割に。
大した話じゃないということは。
「請け負った任務の達成率のことだよね」
ロックマンは視線を上げる。
「ごめん……最近、集中力が続かなくて」
「そんなことは聞いていない」
ぎくり。空気が悪化した気がする。
「そういうのいいって」
パックマンは面倒くさそうに。
「この後予定入ってるんだから早くしてよね」