例のトラップダンジョンならどんな相手でも屈服させられる説
「スライム姦ってヤツ?」
映像を見つめながらカービィが聞いた。
「てーか普通のスライムじゃないっしょ」
「察しがいいですねえ」
リンクはニコニコと笑いながら。
「チュチュは胃の中に飲み込んだものによって性質を変える特性を持っているんです」
「はいはい媚薬媚薬」
「おや。常識でしょう?」
お馴染みダークマルスは恍惚としながら。
「纏わり付く得体の知れない生き物は穴という穴から入り込んで身体の内側から支配する……抵抗すれど手応えはなく外から中から刺激を為された挙げ句苗床に、或いは種付け……? ああぁ想像するだけでゾクゾクしてたまらないよ……」
「マイナーですけどね」
映像の中のクラウドとイレブンは纏わり付くチュチュの群れに苦戦している。都合良く衣服だけを溶かしたり、息があがっている様子から今度こそ順調に事が運んでいるようだ。
「結構パターンがあるんですよ」
「詳しいね」
「興味はあったので」
「俺より罪が重いだろ」
「むっつりと一緒にしないでください」
「おい」
そんな感じにやり取りしていると。
「……あれ?」
怪訝そうなカービィの声。
「動き止まったけど」
「カメラの故障でしょうか」
「じゃーこっちのカメラだな」
ダークルイージが映像を切り替えると。
「……ん?」
手懐けてる。
「あんた……大丈夫なのか?」
「スライムはここを撫でると喜ぶから」
動かなくなったかのように見えたのはどうやらイレブンがその場に屈んでチュチュを撫で回していたからのようで。クラウドはその傍ら膝を付いて呆れ顔で様子を眺めている。
「……そういえば彼はスライムに詳しい世界線の方でしたね」
「そんなことある?」
もはや何でもありである。
「……次」