例のトラップダンジョンならどんな相手でも屈服させられる説
「いよいよじゃん」
「やっぱりオカズにするんですか?」
「この短時間で偏見生まれすぎだろ!」
「しないんだ……」
「なんで意外そうなんだよ!」
マリオのツッコミが追い付かない。
「俺はノーマルなんだよ!」
「むっつりってこと?」
「軌道修正利かなすぎだろ!」
「……あ」
映像を見張っていたマルスが声を洩らす。
「どうし、」
ザシュッ。
「……この程度で私たちを制圧したつもり?」
映し出される映像に室内が凍り付く。
「笑止!」
肌の表面に青い閃光を走らせて。
「絶望の淵から返り咲いてこその正義だわ!」
その傍らで振るわれる剣。
「我らが希望の象徴、正義の光!」
「##RUBY#凡事徹底#ぼんじてってい##、悪を殲滅します!」
勝ち確定BGM流れてそう。
「ンガゴグ真っ二つじゃん」
「うわ……」
「残念でしたねマリオ」
「だから俺に話を振るな!」
映像の中では液体や肉塊が飛び交っておりダークルイージがモザイク処理にてんやわんや。
スピカは頭を抱えて溜め息。
「……次!」