今宵、最高のひと時を
次の日。
「お疲れ様です」
天空大都市レイアーゼにある中央司令塔のすぐ外で会ったのはルキナだった。声をかけられた側であるルフレとルルトは振り返って。
「今終わったのね」
「お疲れ様」
「あら」
そんな声が割り込んできてそちらを見れば。
「揃ってるじゃない」
「なんだか変な感じですね」
カズーイとブルーの姿。
「お疲れさまです!」
「お待たせ!」
そんな感じに続々と集まってきたのは──第四正義部隊フォーエス部隊における華たる女性陣である。既存の隊員から新しく入ってきた隊員までしっかり男性を除いて勢揃い。
「それにしても」
デイジーは司令塔を見上げる。
「どうしたのかしら」
実は。彼女たちは皆が皆任務に出かけていた訳ではないのである。ロックマンの指示の元強制的に外出を強いられていたわけで。時間指定で戻れとの事なのだから何かあるに違いない。
「うちの隊長に限って、とは思うんだけど」
「うふふ。残念ながら前科がありますよ」
願い虚しくパルテナが笑みをこぼす。
「行きましょう」
「ああっ!?」
顔色ひとつ変えずに先を行こうとするロゼッタをデイジーは慌てて追いかける。
「私たちも後に続くわよッ!」
ルルトを横目にルフレは頭を抱えて。
「不安になってきたわ……」