You are Game Master!



まるで。

胸が締め付けられるような。


余りにも愛おしくて──


「はああぁ……?」

等と呆れたような声を洩らすもそうではなく。クレイジーは微かに頬を染めてばつが悪そうな表情を浮かべてしまっている。事実マスターでさえこの感情は上手く言葉に出来ない。

「……隊長?」

と。少しばかり此方の気が逸れてしまっていた隙にロックマンは歩き出していた。

「何をしているんだ」
「はっえっ」
「日が傾くまで警備は続けるぞ」

しどろもどろしながらパックマンが追う。

「いいの?」
「何のことやら」

あくまでしらを切るつもりの様子で。

「パックマンしーらないっと」
「ああそうだな」

小さく笑み。

「知らないふりだって、正義だとも」


この世界はゲームそのものだ。


様々な分岐があってイベントがあって。

エンドの先でストーリーは続く。

「さて」

俺たちは知っている。

「帰ろうか」


あなた達こそ。この世界の。



end.
 
 
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