You are Game Master!
鈍い。弱い。
この目が灯をともせば一瞬で。
光が迸る。
「な──!」
小さく目を開いた。誰も呆気にとられる。
「毎度ご贔屓にありがとうございます」
拳による思わぬ反撃を受けて編み込みスタイルの男が倒れこむ最中少年はあざとらしく人差し指を唇に当てながら決め台詞。
「正義部隊です」
現れたのは──ロックマンとパックマン。
先程から目を光らせていたのは彼らだったかと納得して帽子を深く被り直す。一方で予想外の乱入に男たちもたじろぐでもなくヒートアップするばかりで次いで金髪の男が唸りを上げて。
「ししっ」
狙われたところで。
「パックマン知ってるよ」
躱す。
「正当防衛だから何をしてもいいよってこと」
それはちょっと違うような。
「ぐあっ!」
代わる代わる殴りかかる男たちの猛攻を軽々と躱して薙ぎ倒す。最後の一人となったところで容赦なくいとも容易く返り討ち。
「未成年飲酒喫煙」
「淫行万引きその他諸々」
ロックマンとパックマンは口々に。
「悪の芽は若い内に」
「摘み取らせていただきまーす」