お姉ちゃんに任せなさい!
きょとん、と。鞘から剣を抜き取るトゥーンにリンクは目を丸くした。
「策があるのですか」
「なんとなく」
拍子抜けするような回答だった。
「でも多分合ってる」
「そんな適当な、」
「だいじょーぶだよっ!」
声に気付いて薄らと目を開き、地面に打ち付けられたボロボロの体を僅かに起こすリムの前へ腰に手を置いて立ちはだかる彼女は。
「だからここは」
自信たっぷりの面持ちで。
「お姉ちゃんに任せなさい!」
実際にこの目で見たことがある。
「いっくよー!」
高難易度であるほど弾幕の多さがプレイヤーを唸らせる人気ゲームで。回避も容易ではないだろうと初心者が手を置きがちなそれは操作対象となる自機の見た目とは裏腹に。
「――お前の本体が」
咆哮を上げて突進を仕掛ける魔獣に正面から。直前で地面を蹴って跳び上がり空中で前転したのちディディーは降下の勢いを乗せて。
「見た目より小さいことはお見通しなんだよ!」