あだ名で呼ぼう!
ロックマンはにっこりと笑って、
「如何にも」
「それはちょっと」
……。
「なに断ってんの?」
次の瞬間、勢い付けて両手をテーブルの上に叩きつけ差した影が深い心底険しい表情で見下したのはパックマンである。
「せっかく隊長がパックマン達のあだ名まで決めてフラグ全力で立ててきたのにお前はお前でなに何の躊躇もなく全力でフラグへし折ってんの?」
当然のことルーティは慌てた様子で手を振りながら。
「ええっ、そんなつもりは、」
「無いんだろう。分かっているよ」
ロックマンは浮かべた笑みを絶やさず。
「先の発言に誤りがあったのなら是非に訂正いただこう……」
テーブルの上に肘を突いて指の背で頬を支えながら静かに刺すような声音で。
「……もう一回言ってみろ」
なんか怒ってるぅうう!?
「やはり迷惑でしたか?」
「え、ええっと」
「ちなみに私のあだ名は女騎士です」
「いやそれ分かる人には分かっちゃうねあだ名の意図が!」
誰だ聖都の王女様に官能陵辱本よろしくといったようなあだ名を付けたのは!
「ルーティ」
催促するように呼びかけられて。
「だからそれは――!」