第二章



訳も分からず、ピーチが命令するままにルーティやピットを含めたX部隊メンバーは全員、エックス邸の外へ。

「おにぃ、おはよっ!」

またしても、ルーティに抱きついてきたのはピチカである。微笑を浮かべ、ルーティは「おはよ」と答えて。

「えへへ……僕、おにぃならリーダーになれると思うから! 頑張ってね!」

――頑張りたくない。

ルーティはこういう、人の上に立って指示を出す係というのが昔からどうしても苦手だった。責任重大だし、何より面倒臭い。

「よし、揃ったな。それじゃパートナーと、まずはどちらが代表になるか話してくれ。代表はリーダーになる権利があるから、しっかり決めるように」

こうして見ていると、いつも上手く指示を出しているのはフォックスだ。

わざわざ決めなくても、フォックスがリーダーをやればいいのに。
 
 
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