第四章



「よくも父さんをっ!」

雨でずぶ濡れになり、泥だらけになりながらも、声を荒げ、駆け出すルーティと。

「そうでなくっちゃ」

ほくそ笑んでは声を合わせ、共に並んで手を繋ぎ、青紫色の衝撃波を波紋のようにして放つ、マスターとクレイジー。

ルーティは衝撃波をまともに食らい、吹っ飛ばされて。地面に倒れるもすぐに起き上がり、身体中に稲妻を纏いながら突進。

「許さないっ……許さない!」

彼らの言動から全てを理解したフォックスは、棒立ちになってしまっていた。

咄嗟にファルコがホルスターから二丁の拳銃を取り出し、両手で構え、マスターとクレイジーに向かって発砲する。

しかし、銃弾は届く寸前で青紫色のバリアにより、弾かれて。すると今度は、マルスとロイが剣を抜き、構え、駆け出した。
 
 
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