第四章



「独断じゃない! ラディスが言ったんだ……これからの世界と、息子のルーティを守ってやってくれって!」

そう声を上げて、フォックスはペンダントを握り締めながらスネークを睨み付ける。

「もちろん、嫌々だったわけじゃない。でも俺達は、ただ、ラディスの為に」
「違う!」

ソニックは遮り、続けた。

「それは優しさなんかじゃない、罪だ!」

思うように言い返せず、ぐっと歯を食い縛り、目を伏せるフォックス。責め落とそうと口を開くソニックを、スネークが肩を掴み、静止させる。――と、その時だった。

「……っ、……さない!」

玄関の外から雨音に混じり、微かに聞こえてきたのは荒々しいルーティの声。

はっとフォックスはファルコと顔を見合わせると、玄関の扉を勢いよく開いて外に飛び出した。――そこで目にしたのは。
 
 
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