第四章
一旦、フォックスは俯いて口を噤んだ。
しかし、ファルコはフォックスの正面に立つと両肩を掴み、揺すり、告げる。
「いつまでも逃げてられねえじゃねえか……フォックス。もう、話そうぜ」
やがて、フォックスは顔を上げると人だかりの中の一部の人物達に目を向けて、それからスネークを見遣った。
「……そうだな。話すよ」
ゆっくりとファルコの手を肩から離し、ペンダントを胸に握り締め、語り始める。
「スネーク。……それからソニック。察しの通り、ここにいる殆どの人間は元DX部隊のメンバーだ。俺達はそれぞれが何らかの方法で、ルーティがX部隊に入隊することを知り、導かれるように集結した」
スネークの隣に並んだソニックは共に顔を見合わせ、頷いた。
――あの時、二人が潜入調査に出向いたのは、共にある疑問を抱いたからだった。
それは、仲間内の関係である。