第二章-前編-
ようやく話が進んだ。シュルクはほっと息をついて。
「操作の方は分かりますか?」
「ええっと。技術の経験はあるけど、一応説明してもらえるかな」
「少しかかりそうだな」
「その間に俺たちの屋敷を案内してやるよ!」
「行こうぜ!」
ルーティが振り返ると、ちょうどディディーが茶髪の少年ハルの手を引いてピチカ除く子供組と一緒に駆けていくところだった。
「父さん。ぼく、トイレに行きたい」
「連れていってやろう」
クッパは息子のジュニアを連れて歩き出す。
「トーナメント表を組むのなら私たちは後の方にしておいてちょうだい」
「それは構いませんが何か用事でも?」
「お茶をするの! ロゼッタ、行きましょう?」
ロゼッタと呼んだ金髪の女性を連れてピーチはゼルダやサムスも一緒に食堂へ。
皆、口々に解散していく。ルーティは声に釣られて振り向いてはその背中を見送りながら自分はどうしようか考えていた。
そう時間がかかるとも思えないし、あの様子から機械のアップデートが終わったらトーナメント表の作成に移るんだろうけど……