エピローグ
第四正義部隊フォーエス部隊。
目指す先は違えど彼らの謳う正義はきっとこの先、世界に新たな光をもたらすだろう。どんな困難が待ち受けていようと彼らには彼らの守るべき仲間と──未来がある。
これは。
そんな彼らの"始まりのページ"なのだから。
「……あ」
英雄たちの背中を見送った後で。
「そういえば」
ルーティはふとした疑問を口にする。
「マスターとクレイジーは?」
彼らといえば毎度のことながら肝心な場面で退場するのがお好きのようだがこの戦いを終えたということは解放されているはずである。活動自粛ならフォーエス部隊より彼ら亜空軍に是非ともそうしていただきたいところなのだが──
「……?」
誰も気まずそうに言葉を迷わせるのを見て疑問符を浮かべる。
「マスターとクレイジーは」
ようやく開いた口から語られたのは。
「消えたんだよ」
「……え?」
俄かには信じがたく。
けれど紛れもない事実だった──