最終章-後編-



僕たちは希望。潰えぬ光だ。

だから、立ち向かえる。

「パルテナ!」

阻まれても妨げられても。

「はっ!」

何度も。何度でも。

「行きなさい! ジュニア!」

難しいことじゃない。

答えはいつも側に居たんだ。

「くらええええ!」

何でもない日々の中に。

「ロゼッタ!」

今を共に生きる仲間たちと。

その先へ。


まだ見ぬ未来まで。


「……今です!」

過るチコに寸刻か目を奪われたその僅かな時。双子軍師の手によって放たれた二つの猛る炎が退路を塞ぐ。風が止むように攻撃の手が緩んだ瞬間思惑通り少年は零の中から。

"一"を求めて飛び出す。

「ロック!」
「隊長!」

その先に待ち受けているのは。

「いっけええええぇえええ!」
 
 
13/26ページ
スキ