最終章-後編-
「パックマンこれが終わったら買い物がしたいなあ。夏の新作まだ手を付けてないんだよね」
「拙者も今期のアニメはまだ──」
「私情を持ち込まないでちょうだい」
笑い合う仲間たちがいる。
「ひいっすみません!」
「お前、素が出てない?」
「そそそそんなことないで御座る!」
まだ、ここにいる。
「ロック」
マークは笑いかけた。
「皆で帰ろう」
溢れ出しそうな涙を呑み込んで頷く。
「未来は変わるんだ」
見据える。
「今、ここから──」
確かな未来を。
「終わりにしよう」
迷わない。
「俺たちの未来は俺たちの手で綴るんだ」
二度と失ったりしない。
「ロック」
「隊長」
俺たちには──仲間がいる。
「作戦を」
だから。
絶対に負けたりしない!
「AL-R!」
号令に従い構える音。
「その作戦成功したことあるんだろうな!」
「内容は把握していますが」
「成功例は聞いたことないかな」
「理論上可能です」
不安をかき消すようにロゼッタが言い切る。
「今作戦は必ず成功する」
胸に宿した正義の灯は潰えない。
「各自、配置につけ! 作戦開始だ!」