最終章-前編-
傷を負った弟を守るべく放たれるレーザー砲に炎を放ち対抗した。ぎりぎりと押し合いやがて爆発を起こせば黒煙が視界を阻害する隙に弟の腕を肩に回して移動を図る。
「ご、ごめんよ……兄さん……」
「いいから。痛めたのはどっちの足だ」
岩陰に逃げ込んだところでマリオはオーバーオールのポケットの中から何か役立てばと思って備え持っておいた包帯を取り出す。指定された足首を包帯で巻いている最中走る痛みにルイージは顔を歪めた。一方でマリオも進展のない戦いに意味はあるのだろうかと思考を掠めて。
このまま。
本当に何も変わらなかったら。
「、兄さん!」
不覚にも気付くのに遅れてしまったマリオは岩陰を見上げて目を開いた。昆虫のような黒い影が両手の鎌を振り上げるのを目に構えを取るが直後側面から放たれた炎に影は薙ぎ倒される。
「貴様──それでもあのマリオか?」
ゆっくりと目を開く。
「我が輩のライバルは」
火炎纏う腕を打ち払って叫ぶ。
「この程度の事で屈したりしないのだ!」
そうだ。
俺たちはまだ。
「二人とも大丈夫なの!?」
「敵が多くていっぱいいっぱいでしたぁ!」
失ってなんかいないんだ。
「ルイージ」
「うん」
弟の手を取って引っ張り起こし歩み寄ってきたクッパと拳を交わす。
「……いくぞ!」