第二章-前編-
◆第二章『だって、それが戦士でしょ-前編-』
早朝。外のまだ薄暗い時間帯。
「始めッ!」
――今日も鬼の声が響く。
「一!」
勇ましいかけ声に。
「二!」
続ける若い声。
「三!」
ぶん、と風を切る音。
「声が小さい!」
「はい!」
やれやれと息を吐き出して傍観。
「……頑張るねぇ」
リンク、ロイ、マルス、アイクの四剣士に剣の技を稽古付けるのはメタナイト。
早朝に拘るのは体を動かすことで脳の覚醒を促し、活性化に乗じて能力の向上を図るという目的がうんたらかんたら。ま、確かに昔と比べて成長はしてるけど。