第七章



◆第七章『僕たち、味方だからね』



セットしておいた目覚ましが騒ぎ立てるより先に起床。いつもより遥かに早い朝だというのに目覚めの調子はすっきりとしない。理由は知れている。


……あれからもう、一週間か。


任務で地上界へ出向いたフォーエス部隊がマスターとクレイジーに遭遇し、戦闘の末敗れた事件。あの後彼らは病院での診察を受けたが異常は見られず数時間としない内に帰された。

けれど負った傷が全く無いという話でもない。彼らは独自の判断であれから依頼をひとつも受けていないという。


気掛かりだった。

何もかもが。


夢の世界へ舞い戻ろうか迷った挙げ句、ルーティは一度閉じた瞼を開けた。体を起こして向かいのベッドで寝息を立てて眠るパートナーを見遣る。時刻は五時をほんの少し過ぎた頃。

いつもこれなら誰も話のネタにしてからかったりしないというのに自分のこの体ときたら本当、気まぐれなんだから……
 
 
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