第六章



――甲高い金属音が弾けた。

先程の雷を掻い潜り、黄金色の髪を揺らしてシュルクが神剣モナドのひと振りによる一撃を力強く打ち込んだのだ。

あの雷の間をよく無傷で切り抜けてきたものだ。だがしかし創造神マスターハンドが創り出した防壁を突破するまでには至らず一撃は容易く受け止められる。

と。

「……!」

濛々と立つ砂塵を突き破ってシュルクの後方より頭上を飛び越え現れたのは同じ黄金色の髪が際立つクラウド。きっと敵を鋭く見据えて薙ぎ払った大剣バスターソードが繰り出す一撃は目前のバリアの耐久性に確かな揺らぎを見せて。

ぎし、と軋ませる。


「マック!」


目を開いた。

次の瞬間シュルクの腕の下を素早く潜り抜けて小さな影が飛び出したのだ。

名前を呼ばれたその影は引いていた拳を更に力強く引いてバネのように振るって打ち出す。強烈な一撃は揺らぎを見せていたバリアに見事な追い討ちをかける。

そして。
 
 
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