第四章



「はぁい」

と。部屋の中から声が聞こえて。

「ちょっと待ってて。今、出るから」

どうやらこちら側からの声が少し聞こえづらかっただけらしくその女性はひと言そう告げると何やら中でごそごそとしたのち扉を開いて。

「おまたせ。何か用かしら?」
「うわああぁあああ!?」


暫くお待ちください。


「……ベヨネッタ」

ロックマンは小さく息をついて。

「服を着てから出てくれるか」
「私、待たせるのは趣味じゃないの」

まさか出るところは出て締まるところは引き締まっているグラマラスなボディの女性がタオルを首に掛けただけの格好で男性陣を何食わぬ顔で迎えるとは……

「レディの部屋を漁ろうなんて男がすることじゃないわね」

黒髪の女性ベヨネッタがそう言って振り向いた先には躊躇なく箪笥の引き出しを開けて中を掻き分け探るカービィ。

「遠慮したら負けかなって思いました」

遠い目。

まあ何をするにしたって今は正義のヒーローだからこそ許されるのだ。リンクはその背景でぱちぱちと拍手を送った後に今現在パックマンに連れられ席を外しているマリオとマルスのことを思う。

……あの二人。

大丈夫だといいのですが。
 
 
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