第四章
レイアーゼ中央司令塔内部四階、フォーエス寮。エレベーターの扉が開いて直ぐ迎えたのは長い通路だった。左右に点々と扉が置かれているがそれがフォーエス部隊メンバーの各部屋なのだろう。
と。直ぐ側の扉が開いた。出てきたのは白衣を羽織り書類を抱えた金髪の青年。
「シュルク」
ロックマンが呼び止めた。その人は振り向いたが程なく目を丸くさせて。
「え、あれ?」
ばたばたと抱えていた書類を落とす。
「バトレンジャー!?」
なんて大袈裟に声を上げるものだから。
「……!」
幾つかの扉が一斉に開いた。
「い、今バトレンジャーって」
「何処情報で御座るか!」
「ぼくが先だぞ!」
あれよあれよという間に。
「バトレンジャーだ!」
うわぁ。
「さささささっ……サインください!」
「ぼ、ぼくもサイン欲しい……」
「ぼくが先だって言ってるだろ!」
「お前たちよさないか」
「そうだよ」
小さく息をついて、ぼそっと。
「パックマンだって貰ってないのに」