第三章
「ってことは、銃を」
言い終わらない間にシラヌイとモウカはそれぞれ銃を二丁取り出した。
二人共、これを太腿に回したホルスターに常備しているようなのだが自身がスカートであるにも関わらずシラヌイがさっと手を突っ込んだのには……女の子なら恥じらいを持ってほしいところだ。
……しかし。
「これ」
ルーティは興味深そうに。
「ウルフ達が持ってるのと違うね」
「光線銃じゃ。これでターゲットをばびゅーん! ばびゅーんと撃つのじゃ!」
頭の悪そうな効果音だ。
「鉛玉と違うのはその一発の火力だな。強い熱を持っておるから例え相手が鋼の武装をしていようが溶かして射抜く」
「へぇ」
「加えて反動が少ない。ワシらのような年寄りには使い勝手がいいんだ」
……、あれ?
「ええっと……」
ルーティの頭の上を疑問符が飛び交うのを見てルフレがふふっと笑った。
「失礼ですが、歳はおいくつで」
「レディにそれを聞くのか」
冷や汗。
「そんな歳でもないだろうに」
モウカは呆れ顔。
「ルーティ」
と。歩み寄ってきたロックマンが。
「お二人はな、……」
耳打ちされた内容に思わず。
「えええぇえええっ!?」