第三章



がやがやと。

せわしく人の声が交差する。

「――さすが」

その声に振り向く。

「先輩方は来るのが早いな」

靴音鳴らす足下から順に。

「……それとも」

ゆっくりと。視線を上げて確かめる。

「後輩として参じるのが遅かったかな」


第四正義部隊『フォーエス部隊』指揮。

リーダー、ロックマン。


「待たせてしまったようで」
「う、ううん!」

慌てたルーティは思わず、

「僕たちも今来たところだから!」

女子か。

「……あ」

少女漫画じゃないんだから……

「ははっ」

ロックマンは笑った。

「これは早急にプランを立てないとな」


作戦開始は午後一時。集合場所は繁華街を少し外れた寂れた大通りにあるとある古びた不動産会社の前。

ゆっくりしている時間もない。僕たちは歩きながら今回の作戦を共にするにあたって、自己紹介も兼ね話すことにした。
 
 
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