第三章
一旦話を区切り掲示板と向き合う。
はてさて、どれにしよう。さっき話していた間にゲムヲが何枚か取ってくれたみたいだし後は気になる依頼用紙だけ回収しようか。
ルーティはゆっくりと目を通して。その内の一枚に目を留めた。
依頼人は……
「レイアーゼ警官隊指揮隊長……?」
依頼内容はこうだった。
最近、我が国の知識を他国に財産として分け与えよといったデモが街で多発している。一個団体のようだが規模の広がりが大きい。
これ以上の市民を巻き込むといった事態となる前に鎮静化させたい。
尚。作戦途中で第一級任務に切り替わる可能性有り。生半可な覚悟でこの依頼を受け取らないように。
まさか街でそんなことが起こっていただなんて。恐らく今までは小さく庶民の戯言だと知らぬ顔をしていたものが、予想を反する勢いで規模を広げていってしまったのだろう。
……何も知らなかったな。誰も予想はしてなかったのだろうけど……今度の協力で鎮静化が図れるなら名誉挽回の意味も込めて加勢したい。
希望小隊人数は……十人か。
作戦中分かれることになっても直ぐに連携が組めるようなチームワーク重視のメンバー編成でいこう。
そうなると、出撃は――