第三章
◆第三章『立派な仲間じゃないか』
特殊防衛部隊を指揮するリーダーの朝は早い。
「っふぁ……」
早すぎる朝だった。
おはようございます、ルーティです。
只今の時刻は驚きの午前五時。僕としたことが早く起きすぎたみたいで――うぅん、予定通りのいい朝ですさぁ起きようか。
やっぱり昨日は何もないからといって昼寝をし過ぎたのだろうか。夜はいつも通り寝床に入ったつもりなのに……早起きは三文の徳なんて人は口を揃えるけれどまだ皆寝てるし、そうなると静かにしなきゃだし。
たまにはいいか。この時間ならメタナイトが庭でリンク達剣士組の稽古をしているだろうしちょっと覗きにいってみよう。
「……あ」
着替えを終えて部屋から出てきたルーティが鉢合わせたのは珍しいロボットとゲムヲの二人だった。
「おはようございますデス」
『眠たい』
片言な挨拶と率直な朝の感想を述べたスケッチブックの文字に苦笑いを浮かべてしまう。
「おはよう、二人共」
ルーティは後ろ手で静かに扉を閉めて、
「早いね。出かけるの?」
何気ないその質問に。
ロボットとゲムヲは顔を見合わせた。