第二章-後編-
……しかし。
「トーナメントはどうする?」
問題はそこなのだ。
システム障害による負傷者の発生により第八回戦は無効試合。それまで監督を務めていたリンクは負傷により席を外しているので直ぐには結論が出せずにいた。このまま、トーナメント自体を中止にするかそれとも――続けるか。
「まっ別にいいんじゃない? 続けても」
「私は気乗りしないな。また同じ事が起こらないとも考えられないだろう」
カービィとメタナイトが口々に言った後で、
「だがよ。さっきのチビの言ったことも一理あるぜ」
ファルコが口を開く。
「俺たち戦士ってのは怪我してなんぼだろ。それをいちいちビビっていられるか」
「悔しいけど、その通りだと思う」
賛同したのはシュルクだった。
「それに正直な話――まだ戦いたい」
「同感だ。せっかくのバトルをこんな形で終わらせたくはない」
そう言ってマックはグローブを嵌めた拳と拳をぶつける。
「……戦士の性、か」
ロックマンが腕を組みぽつりと呟いた。
「君はどうしたい? ルーティ」