第三章
「今です!」
咄嗟に声を上げるヨッシー。
ヴァルバジアが穴に飛び込もうとした次の瞬間、緑色の炎の柱が空へ向かって真っ直ぐ放たれた。まるで行く手を遮るようにして昇っていく様に、ヴァルバジアはたじろいだのか空中にぴたりと留まって。
「――本当、手間かけさせてくれたよね」
突如途切れた炎の柱。
ヴァルバジアの向かい側で、二丁の拳銃を構えていたのはカービィだった。
髪型も服装も全てファルコのものをコピーしたのだ。カービィはにやりと笑ってヴァルバジアに狙いを定め、引き金を引く。
「チェックメイト」
一発目の銃弾が甲殻を砕き、二発目の銃弾が頭に撃ち込まれる。続けて数発撃ち込むと、ヴァルバジアの体が揺らいで。
間もなく、地面に墜落するのだった。……